7年に1度の盛儀である「穂高神社式年遷宮と穂高人形ものがたり」が開催され、タイアップイベント「あづみ野てらす」(https://azumino-terrace.com/ )が行われた。
期間中は、多くのイベントが開催され、地元の特産品やグルメ、クラフトなどの人気店が立ち並び、会場は賑やかな雰囲気に包まれていた。
筆者が訪問した際には『安曇野神竹灯』というキャンドル作家さん等が集うイベントが開催されていたが、その中で一際お客さんと笑顔で和やかな雰囲気で話している、ある女性が印象的だった。
その方は、RELAIR -リレア- 宮澤明美さんだ。
訪れた人一人ひとりに丁寧に接客をする姿は、なごやかで引き込まれるものがあった。
宮澤さんは元々は看護師をしていたそうだが、現在はキャンドル作家というだけでなく、片付けコンサルディングや低糖質スイーツをレクチャーするなど、多方面で活動しているという。
一体なぜ、看護師という職でなく、現在の活動を選んだのか。
なぜそんなに行動することができるのか、根底にどんな想いがあるのか、話を伺った。
忙しく自分の時間がもてなかった日々
「これまで、こども病院や総合病院で約20年間看護師をしてきました。 毎日充実していたんですが、忙しすぎて家の中が片付いてなかったんですね。
子供の成長と共に物が増え、仕事もフルタイムで働き、夜勤もあってどうしても家の中がゴタゴタしてしまって、お友達が呼べないくらい散らかってしまっていたんです。
片付けたいと思いながら過ごしていたんですが、2019年4月にテレビでこんまり(近藤麻理恵)さんの片付け特集を見た時に、すごくこの番組に影響されました。
すぐに実践してみたところ、家が片付くのと同時にすごく前向きな気持ちになり、これだったら自分も変わるかなと思いました。
片付けをしていたら頭もスッキリして、こんまりさんの教えを皆さんにお伝えする、片付けコンサルタントになりたいと思ったんです。 」
キャンドル講師になったきっかけ
「看護師を退職した後は、やりたいことにたくさん挑戦しようと思い、色々なことに興味を持って参加しました。その時に出会ったのが、キャンドル作りをされていたSalt Hip Candle -ソルトヒップキャンドル-さん。
元々キャンドルに憧れがあり、自分で作ってみたいと思っていたので、アーティスティックなソルトヒップキャンドルさんのレッスンを受けに行ったら、とても楽しくて。
次のキャンドルのレッスンまで待てなくて、自分で材料を買って作っているくらいはまっていました。
『このままキャンドルアーティストの資格も取れますよ』と教えていただき、養成コースを受けて、 キャンドルアーティストの資格を取りました。
そんな話を職場でしていたら「私も作ってみたい」という声が多く、教える機会も増え、どんどん活動が広がって行きました。」
人と人との繋がりができる場所
「キャンドルの活動をするのと同時に栄養の資格も取りました。健康の大切さもわかっていたので、身体によくて、美味しいもの・甘いものも食べられるよう、低糖質スイーツを学びました。血糖値が上がらなく、身体に負担がかからないようなスイーツを作ることにして、自宅で教室を開きました。
キャンドルを作ると固まるまでに時間がかかるのですが、その時間にスイーツも食べられるレッスン内容にするととても評判がよく、みなさん喜んでレッスンを受けてくれるようになりました。
スイーツを食べて、みんなで雑談して、生徒さん同士での繋がりが生まれて・・・。ここはそうやって人と関わったり話したりする場所になっています。私自身、人と関わることが好きなんですね。
そんな話が出てくるのも、キャンドル作りや美味しいスイーツを食べる時間があるから。
話しているうちにいろんな情報が入ってきたり、別の事業に繋がったり、どんどん繋がりができるのがワクワクして面白いんです。」
「片付け」が全ての活動の根元
「根本をたどれば片付けですよね。片付けていたら動かないといられなくなるんです。イベントがあると何かあるかもしれないと思って、行かずにはいられなくなるんです。
片付けることで自分と向き合うことができます。更に身の回りがすっきりすると、自分に自信が持てるようになるので、たくさんの人におすすめしたいです。
こんまりさんの片付けは”ときめく”か、”ときめかない”かで判断してものを残していくので、家の中が好きなものばっかりになるんです。これはパワースポットと同じで、毎日好きなものに囲まれて幸せな気持ちで過ごせるんです。
ものは多いことが悪いのではなく、多くても全部ときめいていれば良いので。『もったいないから』とものを取っておくのではなく、もう一回向き合って、家にいる時こそリラックスして好きなものを置く・好きなものを着るっていうのは大事だよねってなりました。 」
「RELAIR -リレア-」に込められた願い
人と繋がりたい、何かチャレンジしたいと思っていても、なかなか機会に恵まれずにいる人も数多くいる。そんな人には一度リレアさんに行って、誰かと話したり活動の幅を広げることで、人生がより豊かなものになると思う。
「ちょっと何か作ってみたい、誰かと話したい、新しいことにチャレンジしたいという人に私の活動が届くといいなと思っています。
私の教室には2歳から80歳の方まで幅広い年代の方に来ていただいているの、何歳でもできるんです。
お茶を飲んでお子さん連れや子どもさんもみんなで交代で作ったりとか、ゆっくりすることができるところです。
くつろいで楽しんでもらっていろんな方がリラックスする場所になればいいなと思っています。
リレアという名前の由来も、『リラックスの空間』という意味がこもっています。
皆さん、日々いろいろな出来事があって疲れているので、この場所に来たら好きなものを作ってもらって癒しの時間を過ごせてもらったらなと願いを込めてつけました。
この空間で、多くの人が笑顔になって、人と人とが繋がるような役割ができたらとても嬉しいですね。 」
今後は数人で集まってカフェを開くのが目標、という宮澤さん。宮澤さんの活動の幅は更に広がっていく。
\リレアさんのキャンドルは下記URLからご覧いただけます/
▶︎https://shionomichi.theshop.jp/items/72320635
RELAIR -リレア- 長野県松本市寿南